外来担当の看護師や、病棟看護師など、同じ病院にいても働く場所によって仕事内容は大きく違います。
外来看護師は、主に、症状が現れだして間もない急性の症状を呈した患者や、慢性的な疾患ではあるけれど、通院や投薬のみで様子観察できそうな患者さんを扱います。
待合室などで症状が急変したり、毎日違う患者さんを看るので、仕事は毎日のように変化します。
一方、決まった患者さんを担当するのが病棟の看護師です。
入院している患者さんの様子観察や治療補助、オペやリハビリを行う際の担当看護師への患者の状態についての申し送りなどが中心です。
担当が割り当てられるため、その患者さんが退院したり、新しい患者さんが入院してくるなどがなければ、仕事の大きな変化ほとんどありません。
ただし、いくら慢性疾患とはいえ、症状が急変することはありえますので常に注意が必要です。
大規模な病院には、病院内に各種リハビリテーション療法を行う場所があります。
この、リハビリテーションで勤務する看護師を「回復期リハ看護師」といいます。
リハビリというだけあって、リハビリテーションを行う療法士がいればいいと思われがちですが、実はリハビリには看護師が非常に大切なのです。
いくらリハビリをするといっても、療法士とともにリハビリを行うのはせいぜい2時間程度。
それが終われば患者は病棟に戻ります。
ここで大切なのが回復期リハ看護師の役目です。
通常の病棟看護師とともに仕事をしながら、受け持った患者さんが病棟でも効率よくリハビリを生かせるようにサポートしていくのです。
時には、病棟の問題点を発見し、各種療法士や医師、他の看護師なとコミュニケーションをとりながら仕事を進めていかなくてはなりません。
高齢化が進み、リハビリテーションを行う患者さんが増えている中で需要が高まっている職種の一つです。
患者さんがリハビリによって徐々にできなかったことができるようになったりしていくのを見ることは、回復期リハ看護師にとっては何よりのやりがいだといえます。